一人暮らしの化学徒 じょん。の日記

親元を離れて、大阪で一人暮らしをする阪大生のブログです。

阪大博物館でバイトする僕が阪大のすごいところを教えるぞ1

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    阪大には学術博物館という阪大のすごいものいっぱい集めた博物館がある。

    ここに来れば、阪大はすごい大学だとすぐにわかる。

    ただ、多くのの阪大生は存在を知っていても、博物館に行くことはない。

    そんな阪大生に展示のことを簡単にではあるが、何回かに分けて紹介したいと思う。これはみなさんの反響次第で続けるか決めたい。

    (博物館でバイトをしているが、まだ何も勉強していないので詳しいことはあまり答えられない)

 

細胞融合現象の発見

    博物館の隅っこでしかも映像しか流れていないという展示である。

    ただ、僕はこの展示を初めて見たとき、なんてすごい発見をしたんだと感じた。だから一番最初にこの展示の話を書こうと思った。

 

    細胞融合というのはその名の通り細胞が融合する現象である。 2つ以上の細胞か1つの細胞(雑種細胞)が生まれる現象である。

    そんなんどこでも起こりそうじゃんと思う人もいるだろうし、起こらなそうだなと思う人もいるだろう。僕は三男どこでも起きてんじゃん。そんなにすごいのかよと思ってしまった。

    実際、細胞融合はいたるところで行われている。例えば、骨や筋肉が分化や形態形成するときに行われていたり、有名なものを言えば受精のときなどである。

    この細胞融合は阪大の岡田善雄名誉教授(1928〜2008)により1955年に発見された。1955年である。本当に最近の話である。

    当時は細胞は合体することはあるが、生物の受精などではありえないという風に考えられていたが、岡田名誉教授は細胞(たしかがん細胞)にウイルスを合体させたのである。

    細胞の周りにふと細胞が酸素不足で死なないギリギリまでウイルスを置いたらどうなるのかということが気になって行ったそうである。

    すると、とんでもなく大きな細胞が出来ており、ここから細胞融合についての研究が進んでいったそうだ。

細胞融合って役に立つの?

    どうみても役に立ちそうである。

    この細胞融合は細胞工学においてとても重要な役割を担っている。

    品種改良、薬を作るなどなどである。果物の細胞を改良して大きくするなど本当に身の回りのいたるところで応用されている。

    これはあくまで僕の予想だが、例えば薬を作ってくれる微生物がいたとする。でも、少し作れる量が少ない。そんなときに細胞融合により作れる量が増えるようにしたりすることで薬をたくさん作れるようにするなどがあるのだろう。

    他にもウイルスと融合させて、がん細胞ができるという現象の説明に使われてたりする。

    さて、今や生活には欠かせないであろう細胞融合の研究があまり有名でないのだろうか。

    それはいたって簡単な答えである。日本にあまり重要性を理解する人がいなかったということである。

    海外の人はこの研究の重要性に気づき、研究を進め、こうして今上手に使っている。

    非常にもったいない話である。この細胞融合関係からからノーベル賞が出ている(なんの研究かは忘れた)。それぐらい重要な研究であったのだ(ips細胞とかにも少しは関係しているはず)。もったいないぞ阪大と思ってしまう(といってもおそらく阪大では重要性に気づいて、研究費予算をたくさんかけていただろうとは思う)。

    といっても、今では重要性に気づき、研究は盛んに行われている。

    2016年には阪大工学研究科の和田直樹特任助教が植物細胞と人間の細胞の部分的な融合に成功している。とても面白い研究である。この研究が進めば、もともと同じ先祖であった人間と植物がどのように進化したのかなどが解明できるかもしれない。

 

終わりに

    さて、今日は阪大学術博物館の中でも端の方に映像しかない展示の話をさせてもらった。

    楽しんでもらえただろうか。

    これでも本当に1/30ぐらいである。実は阪大博物館はかなりたくさんの展示がある。

    豊中キャンパスの阪大坂の下というかなり多くの人が行き帰りに使う道のすぐそばであるから時間が出来た時に寄ってみてはいかがだろうか。

 

なお、この記事は化学専攻の人間がぼんやりと理解していることを書いただけなので、全て正しいということではない。間違いも多少あると思われる。鵜呑みにしないようにしていただきたい。

 

ではまた次回。

 

(今日から学術系は「だ。である。」で書いていきたいと思います。いつもの記事は「です。ます。」で書きます。)